「大雨で地盤が緩んでいるので注意してください!」というフレーズがあるが、この「緩む」ということについて原因を少し考える。
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がんがん更新していくよ!!!
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それではどうぞ!
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最近、耳に着く言葉がある。
その言葉とは、
「雨が多いので、地盤が緩んでいることがあります。土砂災害に注意して下さい。」
そう、この言葉、「地盤が緩む」というフレーズである。
んで、ニュースとかでよく聞いている言葉ではあるものの、
なにか違和感を感じているので、グーグル検索を行って
みた結果、ヤホーの便利な知恵袋に質問されていた。
以下引用
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地盤について質問です。
大雨が降るとニュースで「大雨で地盤が緩んでいるので注意してください」とよく言っていますが、なぜ大雨が降ると地盤が緩むのでしょうか?できればわかりやすく教えてください。
地盤について質問です。 大雨が降るとニュースで「大雨で地盤が緩んでいるので...
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回答者の方は一生懸命分かりやすく解答しているのですが
何となく腑に落ちない説明であるので、勝手ながら土木的な
知識を使って、勝手にこのことについて、語っていきたいと思う。
ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
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この緩むという言葉は、そもそも技術用語なのだろうか?
その辺はよくわからない。
しかし、似たような言葉がある。
「緩い」という言葉である。
この言葉はどの様に使うかと言うと、「ここの地盤は緩いね。」とか言う風に使う。
この緩いと言う言葉は技術用語である。
地盤は密である、地盤は緩い(密でない)という表現をする。
そもそも、なぜこのような表現になるかと言うと、土木工学、とりわけ土質力学では
土のことを土の粒子と考えているためである。土そのものをふるいにかけて、大きさ
別に分類していくと、大概は丸っこい土の粒になっており、色々な大きさの粒の集合体
が土なのである。
そのような粒の集まりであるので、密な部分と緩い部分の地盤と言う風に表現されている。
以下略式図をブログ上で表現してみる。
▽密な地盤
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
▽緩い地盤
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
丸の部分が形式的に表わした土の粒である。
分かりやすいように同じ大きさの単一構造とした。
密な地盤では、少しばかり行がずれていることにお気づきだろうか?
ブログの制約上、行間を編集できないので、勘弁いただきたい。
本来であれば、○と○の隙間に下側の○の上部が乗っかるような
乗っかると言うよりもかみ合わせっているような、状態を表現したかった。
対して緩い状態だと、全て同じ大きさの丸が同じ円の頭上にあることが分かる。
上部の○とした行の○はかみ合わせって構築できていないような状況で、
○を上下左右の4つ合わせた状態でおくと、○によって囲まれた面積が、
この状態のときに最大となるだろう。この時が緩い時である。
さて、この「緩い」と「緩む」であるが、さして違いがないように思うかもしれないが
「緩い」の方はその地盤の状態を表し、「緩む」の方はその地盤の動作を表わして
いるように、考えることができる。そのため、「緩い」と「緩む」は似て非なるものである。
では、緩むとは何か?
ヤホーの回答をみると、これは地盤中における土粒子のサクションの事を
言っているように思われる。何を言っているのかと言うと、通常土は乾燥状態
では、自立することができない。
よく砂場や海岸で砂遊びを行う場合、乾燥した状態の砂では、お城を作ったり
トンネルを作ったりすることはまず不可能だろう。なぜならば、その状態で作ろう
とすると、パサパサしすぎてしまって崩れてしまうからである。
では、どの様にすれば作れるのだろうか?
答えは簡単で、水を含ませてあげればいいのである。
水を含ませる事によって、自在に砂の形を作ることができるのである。
では、どうして水を含ませることによって、砂を固めることができるのだろうか?
土質力学では次のように考えている。まず砂であるが、先ほど書いたとおり
砂は最小単位で粒子である。仮にその二つの粒子間に適量の水分があった
場合、二つの土粒子の間に水分が入り込み、水分が表面張力を起こすことで
二つの土粒子が引っ張られ状態を維持すると考えている。
このことを土質力学ではサクションと言うふうに読んでいる。
しかしながら、サクションを働かすには、働かせることができる水分量と言う
ものが存在する。水分量が少なすぎると十分なサクションは働かず、鳥取砂丘のように
さらさらした状態になってしまうし、水分量が多い場合には、サクションが働くどころか
土石流のように、水と砂は一体となって流れてしまう。ちょうど海に行くと海水が動いて
海岸に打ち寄せるときに、海岸の砂も波にのって動いていることが確認できる。
さて、問題の「緩む」ということであるが、大雨により水分が多量となって、
サクションが働かなくなり、土粒子が動きやすい状態になることを「緩む」
という言葉で表現しているように思われる。
近年は異常気象により、局地的に雨が降ったり、同じ場所を雨雲が通り
降雨を引き起こしている。そのため、今まで安全であった地盤であっても
昔から言い伝えがあった場所においても、地盤が「緩む」ことが大いに
あるため、気象予報ならびに自治体の情報に耳を傾けて被害が発生し
ないように努めるべきである。
※回答者の方が液状化について述べられているが、個人的な感想だと
液状化の部分はあまりよろしくはないので、後日、暇なときにでも液状化
について、考えたいと思う。まぁ、以前の日記で書いていたんだけどねー。
↓投票おながいしますぅ

次回から写真の更新となります。
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ぱたん
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